どうも、にれんです。
記事を執筆している私は税理士試験の5科目(簿、財、法、相、消)の全てを2年で官報合格した実績があります✌︎
と思いながら記事を書いてます
- ケアレスミスを無くしたい人
- 原因から潰して税理士試験の大前提を押さえたい人
- 問題文を読む際の注意点を知りたい人
この記事は”8分”で読むことができます
本日もよろしくお願いいたします✌︎
目次-PageContents-
ケアレスミスの殆どの原因「問題文をよく読めていない」
ケアレスミスは
税理士試験の大前提を脅かす
「魔物」です。
このケアレスミスを無くす為には、
まず、原因を知ることが大切です。
そして、その原因を潰すことが効率的です。
問題文を、よく読めていない。
この問題文をよく読めてない状態は
「ケアレスミスを誘発するマインド」
が生み出します。
ケアレスミスを誘発するマインドとは…注意力が散漫になっているマインドをいう
私は上記を踏まえて
ケアレスミスの注意力を上げる2つのコトを
過去にご紹介しております。
- ケアレスミスの原因を知ること
- 試験の前に、普段自分がついやってしまうケアレスミスを考えること
今回の記事では
ケアレスミスの原因をもう少し掘り下げて
問題文をよく読めていない状態の原因と
その対策やポイント、注意点を確認していきます。
2つのパターンの認識と対策をしよう
ケアレスミスの殆どの原因、
「問題文をよく読めていない」には
大きく分けて2つのパターンがあります。
- 落ち着きが無い
- 思い込み
それぞれの原因のパターンを知って対策をしましょう。
落ち着きがない
問題文をよく読めていない時は
注意力が散漫になっている状態、
「落ち着きが無い」が1つの原因です。
ここで、ケアレスミスの定義を見てみましょう
ケアレスミスとは…知能や能力の不足ではなく、不注意による誤り
落ち着きがない状態は
多くの不注意、
ケアレスミスを生みます。
殆どのケアレスミスが
この落ち着きの無さによる、
「問題文をよく読めていない状態」で生まれます
- 問題文だけに集中する
- 5分程の深呼吸を活用する
問題文をよく読めていない状態は「問題文だけに集中することができていない状態」の場合が多いです。
今回は、そんな
問題文だけに集中することができる状態、
3つの簡単なステップをご紹介します。
- 動揺があるかの確認
- ペンをテーブルに置く
- 目を瞑って3秒間ゆっくり呼吸する
まずは、試験中に「問題文だけに集中できているか」自分に質問します。その際「動揺している」という答えが返ってくるなら、一旦ペンをテーブルに置きます。そして目を瞑って3秒間ゆっくり呼吸します。その際に、自分にこう念じると効果的です。「ケアレスミスが一番怖い。問題文だけに集中しよう」
試験時間は、1秒も無駄にできない。
試験時間は、1秒も無駄にできません。
しかし、
以下の2つの選択肢では
皆さんはどちらを選択しますか?
「試験時間を1秒も無駄にできない」と答えを急いで、その問題をケアレスミスしてしまうくらいなら、問題文に集中できる環境を3秒で作って、その問題を確実に正解する方が税理士試験の1点の重みが味方をしてくれます。
税理士試験の1点の重み
「59点は0点、60点は100点」
しかも
その3秒は、目を瞑っていただけです。
コスパが良いのは、後者ではないでしょうか○
「呼吸」は、手軽なリラックス法。
リラックス効果のある呼吸は、
積極的に
活用していきましょう。
本試験は
- 1年に1回の試験であること、や
- 失敗を許されない試験の制度、から
その緊張や焦りを生み、
落ち着きが乱れる傾向にあります。
適度の緊張なら
パフォーマンス的にも○ですが、
過度の緊張は悪循環を呼びます。
リラックス効果のある呼吸で
落ち着きを整えることで
過度に緊張をしてしまう状態を避ける
ことができます。
- 身体の力を抜いたまま、おへその下あたりに手をあて、長くゆっくりと息を吐きます。お腹の中の空気を全て吐き切るイメージをしましょう。
- 吐ききって下腹部が限界まで凹んだら、次は下腹部に空気を入れて膨らませるイメージで息を吸っていきます。このとき、できるだけ自然に鼻から空気を吸うのがポイントです。
- 息を名一杯、吸いこんだら、3秒ほど少し息を止めて、再び息を吐いていきます。
ぜひ、ご活用ください○
思い込み
実は、
本試験で特に起こりがちなのは
2つ目の「思い込み」です。
この思い込みは
思い込みが起こる理由を知ることで
注意して潰していくことができます。
普段、
皆さんが解いている問題の作成者は、
「専門学校の先生」です。
しかし、
本試験の問題の作成者は、
「試験委員」です。
思い込みの落とし穴が、ここに潜んでいます。
税理士試験には、
出題される問題のレベルが
以下のようにあります。
- レベル1:誰でも解ける問題
- レベル2:特殊な角度からの問題
- レベル3:難易度が極悪非道の問題
合格する為にはそれぞれ以下のような
合格する為のアプローチがあります。
- レベル1:絶対に落としてはいけない
- レベル2:他よりアドバンテージを獲得する必要がある
- レベル3:手を出してはいけない
【私の体験談】
令和元年度の消費税の税理士試験でこのような問題が出題されました。
この問題を解説すると、土地の地代収入ではその貸付期間(1ヶ月未満か以上)によって
- 課税取引(未満)
- 非課税取引(以上)
消費税の取引分類が変わります。
国税庁の土地の貸付期間の判定では《「土地の貸付けに係る期間が1月に満たない場合」に該当するかどうかは、当該土地の貸付けに係る契約において定められた貸付期間によって判定するものとする》と記述があります。
その為、この問題は実質上、1ヶ月未満となった土地の貸付ですが、契約において貸付期間が1月以上である為「非課税取引」として分類されます。
そして、この問題は税理士試験の問題のレベルから見ると、レベル1の「誰でも解ける問題」で絶対に落としてはいけない問題です。
しかし、私は大失態をしました。
この問題を、ある思い込みで間違えてしまいます。それは、問題作成者の違いによる問い方の違いを理解していなかった為に起きてしまったのです。
私の体験談を
「問題の問い方」の観点から
紐解いてみましょう。
- 普 段:土地を1月以上(2月16日~3月31日)を貸付期間として契約し、貸し付けていたが、3月9日に明け渡しを受けた収入が2,200,000円ある。
- 本試験:土地を2月16日~3月31日までの期間を貸付期間として契約し、貸し付けていたが、3月9日に明け渡しを受けた収入が2,200,000円ある。
両者の違いは、1つだけ。
「1月以上」という文字があるか、ないか。
【私の体験談】
私は試験当日に
- 貸付期間が1月以上で非課税取引となること
- その貸付期間とは契約による貸付期間をいうこと
を知っていました。
普段の問題でも
「土地の貸付」で間違えることは
正直に言って、無に等しいです。
しかし、私はあの時あの瞬間で
「え、契約でも1月ないじゃん」と
何故か思い込んでしまったのです。
私は、普段の問題文のように
- 「1月以上」という言葉がない=1月以上ではない
- 2月16日~3月31日=1月以上ではない
と勝手に思い込んでしまったのです。
「思い込み」は
問題の作成者が違う、本試験で
よく起こりがちのケアレスミスです。
- 問題文を2度、3度読む
- 自分を疑う
思い込みによるケアレスミスは
問題文を1度読んだだけで
問題を解いている場合が多いです。
普段、問題を多く解いている人ほど、注意。
普段、問題を多く解いている人ほど
普段の問題作成者の問い方に慣れており、
ある特定の文言の並びだけで判断をしてしまいます。
「何について問われ、何について答えるのか」と確認する
問題文を2度、3度読むことにより
問題文を読む、解釈することに
重点を置きましょう。
さらに、
問題文を思い込んでいる時は
何かしらの違和感を覚えるはずです。
その違和感の匂いに、敏感に反応できれば◎です。
問題文を読み進めていく過程では
「自分は思い込みをしているのではないか」と
自分を疑ってください。
思い込みに関しては
自分を疑うほど、ケアレスミスが減ります。
「普段と問い方が違うのに、普段と同じ思考をしていないか?」と自分を疑う。
「自分を疑う」を
先ほどの体験談に当てはめてみると
イメージしやすいかと思います。
上記のように
自分が思い込みをしていないか疑うと、
思い込みによるケアレスミスは無くせます◎
問題文を読む際の、注意すべき指示や表記
「問題をよく読める」ようになる為には
問題文を読む際の注意すべき指示や表記を
事前に確認しておくと効果的です。
この章では
よくありがちな問題文から指示や表記を
確認しておきましょう。
- 明確な会計方針、会計処理の指示
- 「~は~に含まれているor含まれていない」の指示
- 「~は~と処理されているor未処理である」の指示
- 「~は既に修正されているorされていない」の指示
- 「発生年度からor発生年度の翌年から」の指示
- 「~に計上済みである」の指示
- 「重要な1文に線を引く」「どちらかを○で囲む」「プラスは”+”マイナスは”△”で記述しなさい」の指示
- 「切り捨ては、計算の都度or最終的な解答金額で行う」の指示
- 「~は”〇〇”と解答用紙に記述しなさい」の指示
- 「見込みがあるor見込みがあると認められなかった」の曖昧な指示…etc
- 税込み・税抜きの表記
- 「~のうち××円」の表記
- ある特定の表だけ単位が(千円)表記
- 解答用紙は(千円未満切捨)だが問題用紙は(円)表記
- 大問1~3までを網羅的に解答させるような大問4がある
- ページの境目や改行を跨いである”重要な情報”の表記
- 序盤に表記がある内容を、終盤に影響させるような問題がある…etc
ケアレスミスの殆どを対策する為に
上記のような指示や表記に注意して
問題文をよく読むと◎です。
本試験では、それぞれの問題文について
「何を指して、何を求めているのか」
落ち着き、思い込むことなく、
戦ってきてください。
まとめと内容理解
今回の記事の内容を
内容理解と共にまとめていきましょう○
今回の記事の内容に沿って
質問を用意致しました。
是非、皆さんの理解に役立ててくれれば幸いです。
- ケアレスミスの殆どの原因はなんだっただろう?その原因はどんなマインドによって生み出されるのだろう?また、そのマインドはどうすれば対策できるだろう?
- 「問題をよく読めていない」には2つのパターンがあるが、その2つのパターンとはなんだっただろう?
- 本試験でやりがちな問題文をよく読めていないパターンはなんだっただろう?それは何故だっただろう?
- 2つのパターンの注意点や対策、そのポイントをもう一度考えてみよう
- 問題文をよく読む為には、どんなことをすればよかっただろう?問題文を読む際の注意すべき指示や表記はどんなものだっただろう?自分なりに問題文の指示や表記で注意すべき言葉を考えてみよう。
いかがでしたでしょうか
本日もありがとうございました!
ではまた別の記事で。